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攻めは飛車角銀桂守りは金銀三枚

ITとアコースティックギター、そして日常のひとこま。

母親を傷つけてしまいました

よもや話
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今週のお題特別編「子供の頃に欲しかったもの」
〈春のブログキャンペーン 第3週〉


子供の頃にどうしても欲しかったもの・・・それはミズノの野球のグローブ「ワールドウィン」。

野球の人気が今よりずっとあったころ

わたしが子供の頃は今よりもずっと野球の人気がありました。

長嶋さんは引退した後でしたが王さん、張本さん、野村さん、有藤さん、江夏さん・・・今や懐かしい人たちが現役バリバリの全盛時代。あ、江本さんもいました。

わたしは「南海ホークスファン」だったので野村さん好きでした。


そんな時代の男の子たちはみんな学校が終わるとみんなで毎日野球をしました。
サッカーをやっている子なんてほとんどいなかったのはないでしょうか。

どうしても欲しかったワールドウィン

そんなわたしですが、実は小学校6年生までは小学校1年生の時に買ってもらった「子供用」のグローブで野球してました。

でも周りの友達はだんだん「大人用(中学生くらいが使うやつ)」を買ってもらった人が増え、それを少し借りたりするとやはり、自分の持っているのとは全然違い、取りやすいし、手が痛くない。

で、どうしても欲しくなったのです。

そのころみんなの間で流行ってたのが「ミズノのワールドウィン」というグローブ。
「優勝カップ」みないな刺繍がしてあったと思います。

母親に相談してみる

わたしはある日母親に「俺も新しいグローブが欲しい」と言ってみました。
母親は「なんで、いまのあるやん」と。
「でももう小さいし、速い球取ったら痛いし、みんな新しいの持ってるし」と食い下がりました。
母親は「今月お金ないしなぁ、お父さんが帰ってきたら聞いてみ」と言い残し買い物に行ってしまいました。

かなりの絶望感

実は父親、今でこそ私の子供達(孫ですね)にはとてもやさしいのですが、当時はむっちゃ怖かった。
「お父さんにって・・・絶対ダメって言うやん」と私は絶望感を覚え泣きそうになりました。

父親が帰宅後、機嫌のよさそうなな時を見計らって「お父さん、新しいグローブ買って」と勇気を出して言いました。
答えは「今のがあるやろ、いらん」と。
ハイ終了。

あきらめがつかないので

次の日もう一度母親に「お母さん、やっぱりグローブが欲しい」と言ってみた。
母親は「お父さんもあかんって言ってたやろ。お父さんがあかんと言うものをお母さんは買ってやれん」と言われた。

その時つい言っちゃいました。
「おれが大人になって自分の子供ができて、その子供が時に何か欲しいと言われたら、なんでも買ってやる。俺みたいに悔しくてさみしい気持ちにはさせへん」と。

その言葉を聞いた母親は少し間をおいて「そうやな、そうしたり。でもお母さんにはできないわ」と言いました。
その時の母親の目はどこか遠くを見ているようで、とてもショックを受けていたようです。

子供心に「しまった、言っちゃいけないこと言ったかも」と感じましたが発した言葉をナシにはできず、とりあえず外へ遊びに行きました。
でも、何をしてても楽しくなく、家にも帰りにくかったことを覚えています。
(家に帰ったら母親は何事もなかったようにいつもの通りに接してくれたのでほっとしました。)

大人になればわかること

いま自分が人の親になってその時の父や母がグローブを買ってくれなかったことの意味はわかります。
お金はあったのでしょうが、使えるものを無駄にしてまで新しいものを買わなくても良いということだったのでしょう。

先日母親とこの話をしましたが、母親は「そんなこともあったかなぁ。本当にお金なかったんちゃんか」と笑ってました。


もう35年以上前の話ですがとても印象に残ってるので、自分にとってはかなり大きな衝撃だったのでしょうね。